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| NEWS!石田衛トリオ『le manro(イエマンロー)』2007.4.25 発売 |
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le manro/ Mamoru Ishida Trio
Debut CD Album(BQR-2035) 4/25 on Sale
スタンダードなサウンドの中に漂う新世代ジャズの風!若手実力派ピアニスト:石田衛トリオのデビュー・アルバム。
石田衛(p) Mamoru Ishida
安田幸司(b) Koji Yasuda
海野俊輔(ds) Shunsuke Umino
1 ) Dee‐Doot‐Doot
2 ) IEMANRO
3 ) Core
4 ) Diminished Waltz
5 ) NEKO
6 ) LEO
7 ) Pinocchio
8 ) JADA
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またまた俊英ピアニストが名乗りを上げた。
石田衛(まもる)といい、去る5月1日で29歳になったばかり。名前はよく見かけるものの、私も演奏を聴くのは実はこのCDが初めてだった。
すでに初リーダー作を発表し、現在引っ張りだこの海野雅威。本コーナーでも最新作『ホープ』が高く評価されたばかりの後藤浩二。才能豊かな若い女性ピアニストの活躍に圧倒されっ放しで臍を噛む思いでいた男性ファンにとっては、まさに待望の俊英の登場ということになるだろうか。海野と後藤の両者はその期待に応えうるだけの素質と能力に恵まれた逸材と高く評価する者だが、この石田が彼ら2人に伍して注目される存在になるかどうかはひとえに彼自身の今後の精進と活躍如何にかかるだろう。
これはもちろん、石田衛にとって初の自己名義作である。ここでのトリオは彼が現在率いているグループらしいが、ベースの安田幸司、ドラムの海野俊輔ともに堅実にしてしなやかなプレイを繰り広げて石田を支えており、いかにも新世代の若者らしい爽やかなアルバムの仕上がりに貢献している。石田自身がジャケットに書いたプロフィールによれば、彼はアルト奏者・西本康朗のバンドの1員として2001年の横浜ジャズ・プロムナードのコンペティションに出場し、バンドがグランプリに輝いたことで注目されるピアニストとなったようだ。事実、彼の演奏家としての本格的な活動はこれを契機に始まったといってもいい。つまり、キャリア自体はまだ5年ほどであり、真価が問われる活躍はまさにこれからということになる。この1作での石田のタッチは柔らかい。決して自己主張を表に出すタイプではなく、強烈な印象を聴く者に与えることもない。だが、聴いていくうちに穏やかな寛ぎが広がる。心地よい。正直にいうと衝撃性がないためか物足りなさを感じるのも事実だが、意外にこういうタイプのミュージシャンが数年後に大化けすることがある。というわけで、この物足りなさは不問に付すことにしよう。それだけこの新鋭は自我が柔らかく、センスがナイーヴなのだろう。そこを買いたい。
収録曲は8曲で、(1)、(2)、(4)、(5)、(6)が彼自身のオリジナル。(3)「Core」はフルートの太田朱美の作品。石田は現在、私もフルート奏者として高く評価する太田のリスク・ファクターというグループの1員でもあるといい、彼女の作曲の才にいたく感心している。(7)はマイルス・デイヴィスの名作『ネフェルティティ』で演奏されたウェイン・ショーターのオリジナル。この「ピノキオ」も悪くないが、私はむしろ(4)「ディミニッシュド・ワルツ」での演奏を買う。
いずれにせよ、石田衛のピアニストとしての将来はこれからだ。このCDの全体から受ける印象は、いわゆる最近の物分かりのいい優等生的な若手とは一味違う、茫洋としておしつけがましいところがない人の良さだろうか。この若手に日本のトップ・ピアニストを目指そうという欲が出てきたら、面白い存在になると予言しておこう。
(悠 雅彦) |
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